ガレージの魂を探して。アメリカで見つけてきた、モノ語るカケラたち。
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Garage Outfittersの西澤です。
先週、アメリカ出張から帰国しました。
今でも目を閉じれば、ニューヨーク・ブルックリンの街角で飲んだコーヒーの苦味や、ロサンゼルスの乾いた太陽の匂いが思い出されます。
今回の出張の目的は、単なる買い付けではありません。
私たちが扱う商品の本当の魅力 ーモノが持つ「魂」の源を確かめるための旅でした。
なぜアメリカのカルチャーは、これほどまでに私たちを惹きつけるのか。
その答えを、私自身の目と肌で確かめてきました。
【ニューヨーク編】"かっこいい"の正体を探して
最初の目的地はニューヨーク。
ここでは敢えて特定の店や場所を目指すのではなく、ひたすら街を歩き街そのものが放つ空気を感じることにしました。
ブルックリンのレンガ造りの倉庫街、ソーホーの鋳鉄が美しい歴史的建造物、マンハッタンの摩天楼。
そのどれもが、時を重ねた魅力を放っていました。
石畳の道を歩いていると、古いレンガの壁にゴーストサインが浮かび上がっていました。
これは、かつて描かれたたばこや缶詰などの手描き広告が、年月を経てペンキが掠れ、文字が薄れてなお残っているもので、その姿がまるで幽霊のように見えることからそう呼ばれています。

厳しい冬の雪や夏の陽射しを受けながら、この街の歴史を静かに見つめ続けてきた、まさに街の年輪。
この経年変化は単なる劣化ではなく、積み重ねた時間そのものを魅力的に物語っていました。
かつてこの倉庫街で働いていた人々の気配さえ感じさせるその風景。
この積み重ねた時間にブルックリンスタイルやインダストリアルデザインのかっこよさの原点を見た気がしました。




新品のピカピカな状態が頂点なのではなく、使い込まれ、傷つき、少し錆びて、持ち主の歴史と共に「完成」していく。
これは、ガレージを愛し、モノと共に生きる私たちの姿勢ともどこか重なります。
この旅で得た空気感こそが、私たちの商品セレクトの軸をさらに確かなものにしてくれました。

【ロサンゼルス編】太陽の下の宝探し
次に訪れたのは西海岸、ロサンゼルス。
目的は、月に一度開催される全米最大級のフリーマーケット「ローズボウル」。
広大なスタジアムの敷地に、2500を超えるディーラーが集うこの場所は、まさに「宝の山」です。

朝の光を浴びながら足を踏み入れると、そこはもう「古き良きアメリカ」。
カリフォルニアの強い日差しに焼かれた道路標識、何十年も前に誰かの旅を記録していたかもしれない8mmフィルムカメラ、ジャズが鳴り響いていたであろう1920年代の蓄音機…。
どれもが過去の物語を想像させてくれる魅力的な品々です。

それを感じるたびに、仕入れというより”発掘”に近い感覚を覚えました。
夢中でクルマに商品を積み込み、後部座席まで「宝物」で溢れかえる頃、また一つ確信しました。
私たちはモノだけでなく、その背景にあるストーリーを届けているのだと。


旅を終えて、あなたのガレージへ
ニューヨークで感じた「経年の美学」。
ロサンゼルスで見つけた「ストーリーのあるアイテム」。
私が持ち帰ったのは、ただの「モノ」ではありません。
あなたのガレージを、唯一無二の秘密基地へと昇華させるための、魂のパーツです。
今回仕入れたカリフォルニアのナンバープレートや本物の道路標識。
これらがあなたのガレージの壁に飾られた瞬間を想像してみてください。
そこはもう、ただの車庫ではなくアメリカの広い空と乾いた風を感じさせる新しい景色となっているはずです。
現在、旅で見つけてきた一点モノのアイテムたちをサイトに掲載する準備を進めています。
数に限りがあり、同じものは二度と手に入りません。
ぜひこの機会に、私が旅で感じた本物の息吹を、あなたのガレージライフに加えてみてください。

Garage Outfitters 西澤